旭川から200km以上車で走って、博物館 網走監獄へやってきました。
個人的にここ博物館 網走監獄は、今回の旅の大本命であり最終目的地でもあります。ここに来るために北海道に来たと言っても過言ではないくらい、北海道に来たら必ず訪れたい聖地です。
1人で北海道に来るのは迷うところがありましたが、1人でも十分楽しめますし、むしろ自由きままに行動できたので、「来て良かった!」と思えました。
そんな博物館 網走監獄についてまとめましたので、早速レポートしていきます。
昨日までの日記はこちら↓

目次
博物館 網走監獄について
「北海道開拓と監獄受刑者」をテーマとした博物館です。改築計画のあった網走刑務所を博物館として保存、北海道における近代的行刑資料を広く公開展示しています。
網走監獄といえばかつて、「日本一過酷で脱獄が難しい」と言われていた刑務所で、その本物の網走監獄(網走刑務所)は現在、別の場所に移設されています。
ゴールデンカムイでいう網走監獄は、白石をはじめとした入れ墨の囚人が収容されていた監獄であり、宇佐美や門倉部長が登場した12巻から14巻の、のっぺら坊奪還までを描いた話のメイン舞台となっている場所のモデルとされています。
博物館網走監獄に到着
駐車場に車を置いて、正門の前までやってきました。
まずは監獄食堂へ
監獄食堂は入館料を払う手前にあるので、時間的に丁度お昼だったこともあり、先に食堂へ行くことにしました。
注文したのがこちらの監獄食A 800円(サンマ)。
この監獄食堂では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事のメニューを再現し、提供してくれます。
「入れ墨の囚人たちもこんな食事を食べていたんだろうな〜」と思いながら一皿一皿をよく見てみると
ん??ご飯の量が多くない??
普通のお茶碗ではなく、丼ぶりに入っています。
囚人たち、めちゃくちゃご飯食べるねー??!
あいにく私は、ご飯を丼ぶりで食べることは難しく、このままだと残してしまいそうだったので、3分の1ほど量を減らしてもらいましたがそれでも多く感じました。
時間は11:00〜15:30までで、ラストオーダーは14:30なので、監獄食を食べたい方は時間内を狙って来てみてください。そしてその日の朝ご飯はちょっと控えめにするか、抜いてくることをおすすめします。
いざ博物館網走監獄の中へ
入り口
監獄食堂と正門の間にある受付で入場券を購入します。
網走監獄のサイトで「インターネット割引券」が貰えるので、来る前に割引券を印刷しておくかブックマークしておくと良いかもしれません。
来た〜!網走監獄〜!!
ちなみに入り口にいる看守ですが、人間ではなくマネキンです。これ知らなかったら普通の人間かと絶対勘違いする。
旧網走監獄庁舎
入り口を入ってすぐに見えるのが、旧網走監獄庁舎です。
刑務所管理部門の主軸となる建物で、国の重要文化財に指定されています。
12巻で犬童が門倉看守部長に向かって、宇佐美を「養豚場のブタに食わせろ」と話していた場所のモデルとなった建物です。
中に入ると、博物館網走監獄の見所や説明、重要文化財についての情報を知ることができます。
そしてここにはアシㇼパさんと杉元のパネル、ポスターなどと一緒に
野田先生のサインが展示されています。網走監獄といえばやっぱり白石ですね。
<注意点>
ここにはゴールデンカムイ関連のお土産が置いてありますが、それらはここにしか置いてありません。博物館の出口付近にもお土産売り場はありますが、そちらにはゴールデンカムイ関連のお土産は置いてありませんでした。
「全部見終わった後にまた来よう」と思っても、時間がなくなったりして買えずに終わる可能性もあるので、さっと見て欲しい物があったらすぐ買うことをおすすめします。
職員官舎
13巻で出てくる門倉看守部長の宿舎のモデルとなった建物です。
入ってみると、門倉部長と杉元とキロランケの3人が座って話して場所と思われる部屋が〜!
官舎の中には台所もあり
ご飯を炊く釜や鍋もありました。
門倉部長もここで料理をすることがあったりも…?(酒の肴ばっかり用意していそう)
外にはポンプがあり、実際に水が汲めるようになっていました。
石釜のお風呂。通行人に丸見えじゃない??!
釧路地方裁判所網走支部法廷復原
重要文化財、釧路地方裁判所網走支部です。
「監獄に裁判所が…?」と思いましたが、9巻に白石の裁判の様子が描かれていたことを、後から思い出しました。
その元となった場所らしき部屋は写真から漏れていたので、白石ファンの方は見逃すことなくぜひ撮ってきてください。
監獄歴史館
現在の網走刑務所を再現したエリアから、網走監獄の歴史について学べる歴史館です。
入ってすぐのところには、捕まった犯人のような写真が撮れるコーナーも。
「丸太まくらをたたいて(友達)を起こしてみよう!」という展示に
囚人達がつけてた足の鎖や
ちょっとしたコスプレコーナーまであり、囚人たちの気分を味わえるようになっています。
2階には、白石のモデルとなった白鳥の新聞などもファイリングされていました。
26回も新聞に乗る本家白鳥。
「赫い囚徒の森・体感シアター」では、明治24年網走から旭川までの220kmの中央道路を多くの犠牲者を出しながら僅か八ケ月で完成させた網走の囚徒たちに光を当てた話をスクリーンでみることができます。
監獄歴史館は、最初は特に期待していなかったのですが、思いのほか見所が多く、個人的にかなり楽しめました。
二見ヶ岡刑務支所
ここでは囚人たちの普段の生活の様子などを垣間見ることができます。ここも国の重要指定文化財です。
食事風景に
作業場の風景
炊場
浴場
舎房などがあり、舎房は東に第1舎、西に2舎あり中に入って見学することも可能です。
高見張り
14巻で尾形がウイルクと杉元を撃った場所のモデルと言われている高見張り。
舎房及び中央見張所
五翼放射状房と呼ばれている中央見張所を中心に、放射状に建つ五つの舎房からなる建物で国の重要文化財です。
まさしくここが、入れ墨の囚人が収容されていた監獄のモデルとなった舎房で、大本命の聖地でもあります。
正面からでは、写真一枚に収まり切らないくらい長く
左右に舎房が伸びています。
入ってすぐの所には、本誌でも度々登場していた中央見張所があります。
14巻で、門倉部長が身を潜めていた場所。
舎房に入ってきた第七師団の中に宇佐美を発見したシーンで使われていました。
逆にこっちは、中央見張所の右側からひっそり逃げようとした門倉部長を宇佐美が見つけたシーンの角度。
見つかった宇佐美から逃げる門倉部長。
「何なんだよそのホクロッ」と言いながら逃げていたシーンです。
2人が行った先は、囚人解放後に宇佐美が逃げてきた角度からみて「第二舎」だと思いますが、門倉部長が一斉解剖装置を作動させた場所は「第三舎」の背景をモデルにしていると思われます。
「第三舎」の壁にある窓横には木の扉がありますが、「第二舎」にはそれがありません。
こちらは6巻の扉絵などでよく見る背景。
ちなみに舎房は、第一舎から第三舎までが雑居房、第四舎は独房、第五舎は雑居房と独房が半々となっています。
「第四舎」では白石のモデルとなった白鳥の脱獄再現シーンを見ることができます。
近くには脱獄事件のことがまとめられている年譜やミニ情報も。
入り口近くでは「二人の脱獄王」というミニ企画展示がやっています。
1巻で白石が「鉄格子を外した狭い視察孔を抜け出したこともある」と言っていましたが、本家白鳥が実際にそれをやっており、見本の視察孔が展示されていました。
そしてここでは白鳥の肉声を聞くことができます。貴重なので、是非現地に行った際には聞いてみてください。
教講堂
9巻で白石がシスター宮沢様と出会えた場所でもあり、
14巻で犬童と土方さんが死闘を繰り広げた場所でもあります。
ここも重要文化財となっており、元々は僧侶や牧師さんが受刑者に人の道を説き、更生へと導くように尽くした場所です。
シスター宮沢様のような、笑顔の素敵なシスターもいたのかもしれません。
見学に必要な所要時間
大体3時間くらいです。
上記で紹介した場所はゴールデンカムイで登場した場所を中心に紹介しましたが、それ以外にも展示施設は色々あり、それらを一通り見終わって時計を見ると3時間が経っていました。
「舎房及び中央見張所」は私の大本命だったこともあり、ここで30分は使ったと思いますが、さーっと全体を見るだけなら2時間くらいで見終わるのではないかと思います。
また、コミックスを見返すならスマホよりも断然iPadなどのタブレットがおすすめです。今回、スマホとiPadの両方を使って見返していましたが、タブレットの方がページをめくりやすく目当てのページが探しやすかったです。
現地で聖地の詳しい場所を確認する場合は、タブレットを持参する方が効率よくチェックすることができます。
網走監獄の基本情報
開館時間 | 5月 − 9月:8:30 〜 18:00 10月− 4月:9:00 〜 17:00 |
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休館日 | 年中無休 |
入館料 | 大人:1,100円 大学・高校生:770円 小中学生:550円 |
住所 | 〒099-2421 北海道網走市字呼人1-1 |
アクセス | 女満別空港から車で約20分。 JR網走駅から車で約7分、バスで約10分。徒歩で約40分。 旭川駅から車で約3時間半。 |
駐車場 | 無料。乗用車 400台、バス専用レーン 21台、身障者専用、バイク専用レーン有。 |
アクセス補足(旭川駅から車で向かう移動時間)
Googleマップを参考にすると、旭川駅〜博物館網走監獄まで有料道路を使わなくても「3時間半」と出ますが、私が乗っていた車のカーナビでは4時間と表示されました。
ただ、途中に無料の「旭川紋別自動車道」に乗ることができ、そこからは空いていたので最初の予定どうり「3時間半」で着くことができました。(休憩時間含む)
その日の混雑状況によっても多少到着時間に影響はあると思いますが、車の運転に自信がない場合は、余裕を持って4時間は見ておいた方が良いかもしれません。
まとめ
これで今回のゴールデンカムイ聖地巡礼は一旦終わりです。
まだまだ行ききれていない場所はありますが、それはまた次の機会に行きたいと思います。
旅の最初から最後まで目を通してくれた方がいましたら、ありがとうございました!