先日、胃の検査で初めてバリウムを飲みました。
バリウムは「飲みにくい」「きつい」という感想をよく聞いていたので、飲む前は少し憂鬱だったのですが、結果からいうと「バリウムを飲むのはそこまできつくなかったけれど、ゲップを我慢するのがきつかった」です。
それと、検査後に飲む下剤が思った以上に効いてトイレに何回もかけこみました。
その時に「これは事前に調べておけば良かった…!」と思ったことがあったので、これからバリウム検査をする人や、来年以降の私に向けて、バリウムの体験レポートを残しておきます。
目次
上部(胃部)消化器X線検査でバリウムを飲んでみた
時間は午後14時半過ぎ。
胃をカラにしておく必要があったため、朝ごはんは抜きでお腹がペコペコです。
そんな状態の中、病院の待合い室に行くと渡されたのは、バリウム検査の説明と流れが一通り書いてあるリーフレット。丸暗記は出来なかったのですが、なんとなく流れが分かったところで名前が呼ばれ、いざ検査室へ。
まずは発泡剤から
検査台にまっすぐ立ち、まず渡されたのはこの2つ。
- 小さい紙コップ
- 発泡剤
発泡剤は胃を膨らませるための炭酸の粉なのですが、この発泡剤を飲んだ時の注意点が「ゲップ禁止」。
発泡剤を飲むと胃が膨らみ病変が見つけやすくなるのですが、ゲップをすると胃が一気に縮んでしまうんです。
そんな発泡剤を飲むときのポイントがこちら↓
- 水と一緒に1口〜2口で飲みきる
- 舌先ではなく奥の方に入れる
- 粉薬でむせやすい人は、口の中を唾液か水で湿らせておく
発泡剤が思ったより飲み込めず少し焦りましたが、数秒おけばちゃんと飲みこめました。
しかしもう既にゲップしたいような、胃から何か上がってくる良からぬ感じが…。
いざバリウム初体験
発泡剤を飲んだ直後に渡されたのが、今回のメインであるバリウム。
こちらも紙コップの中に入っていたのですが、牛乳とヨーグルトと粘土を合わせたような白い見た目と質感です。
「飲みにくい」「きつい」「まずい」とあまりよくない感想を聞いていただけに、初めは抵抗があったのですが、1人の同僚から「ヨーグルトを薄めたような味で、そこまで飲みにくくもないよ」と以外な感想が。
そして先生から「バリウムは一気に飲んじゃってください」と言われ、恐る恐る飲んでみたところ…
あれ、思ったよりもまずくない
確かに同僚の言うようにヨーグルトを薄めたような味で、特に飲みにくさも感じません。一気飲みは多少きつかったのですが、発泡剤に比べるとごくごく飲めました。
というか個人的に、発泡剤を飲んだ後の「ゲップの我慢」の方がずっと辛く、バリウム自体は「思ったよりも平気だった」といったのが私の感想です。
検査開始
検査台の上で今度は横になり、先生の指示通りに体を動かします。
説明が書いてあるリーフレット読んでいる時にも思ったのですが、バリウム検査は以外と自分で動く必要がある検査ということ。
- 右回り2回転しうつ伏せに
- 更に2回転して元に戻る
- 今度は左向き斜めに体を動かす
など、色々指示があるのですが、この検査が一番辛かったです…!
何ってゲップを我慢するのが…!
発泡剤を飲んだ最初からゲップを我慢する辛さはありましたが、ここで我慢のピークがきます。
先生からも「ゲップは我慢してくださいね〜」と心の中を読まれたかのような一声が。もしかしたら、体を動かしている最中にゲップをしてしまう人が多いのかもしれません。
しかしそんな注意もむなしく、この時、不意に口の中でゲップをしてしまいました。
やってしまったーーー!!
と思ったのですが、後で先生に確認すると「本当ですか?問題なかったですよ」と返答が。
ゲップは口を開けて音が聞こえるようにやってしまうとアウトですが、口の中でしてしまうくらいならセーフのようです。「無理、もうゲップ出る…!」と思っても、口を開けるのだけは我慢して、口の中で出すようにしてみてください。
検査後
トータル5分ほどの検査が終わり、最後に渡されたのはこちら。
「下剤」です。
バリウムは固まる性質があるので、「下剤」を飲んで胃でバリウムが固まる前に出してしまう必要があるのです。
この時「便秘」についての確認があります。私の便は平均2日に1回出る程度でやや便秘ぎみかなと思ったので、念の為2回分の「下剤」を貰いましたが、1回で十分な効き目でした。
「下剤」の飲み方は簡単。
紙コップ2杯分の水と一緒に飲むだけです。
その後、言われたポイントがこちら。
水を1時間に1〜2杯飲む
バリウムを飲むと便が白くなるのですが、便が出るまで水分は多めに取ってくださいと言われました。通常、6時間もすれば便意をもよおすそうです。
これで、バリウム検査こと上部(胃部)消化器X線検査は終了!
あとは、無事に便が出るのを待つのみです。
帰宅後
帰りに紅茶1杯、1時間半後に水を1杯、更に1時間後に水を1杯を飲み、19時くらいに夜ご飯として豆乳と鮭の雑炊を食べ始めました。(食事は普通に好きな物を食べてOKですが、お酒は翌日まで控えた方が良いです。)
すると数分後、ここで1回目の便意が。
私が検査を受けたのは午後14時半すぎで、現在の時間は夜の19時過ぎです。
まだ5時間も経ってないのに、下剤が効き始めました。
えーーー!!!
やや便秘ぎみだと思っていましたが、予定よりも1時間以上早く下剤が効いてくるなんて…
しかもこの30分の間に、3回もトイレに行く羽目になりました。
- 1回目:ほぼ水(だけど白い)
- 2回目:ほぼ水だけど1回目よりかは便が出る(やっぱり白い)
- 3回目:便がしっかり出る(明らかに白い)
トイレに行っては戻り、行っては戻りと、下剤を飲んだ後はトイレの住人と化してしまうので、バリウムを飲む予定がある日は絶対に予定を入れてはダメです。
翌日に知ったバリウムの注意点
翌朝、起きてトイレに行くと、何やらトイレの水が白い…。
「あれ?昨日しっかり流してなかったのかな?」と、さほど気にせず普通にトイレを済ましたのですが、水をしっかり流してもやっぱりまだ白い。
え?え?なんで!!???
トイレの水が逆流でもした?バリウムのせいでトイレ壊れた??
と若干焦りながら調べてみると、どうやらトイレにバリウム入りの白い便が固まって残っている、とのこと。
えーーーーー!!!!!泣
対処法はこうです。
- 水ではなく熱湯をかけて流す
- トイレブラシでこする
早速熱湯を沸かしトイレに流し混むと、みるみる白い便が溶けていきます。
しかし、これだけでは完全に剥がせれないので、トイレブラシで磨いてみると以外と取れない。
頑固なこびりつきで、お湯をかけてはこする、お湯をかけてはこするを何度か繰り返すとやっと白い濁りが消え、きれいな水になりました…!
あんまりいないと思いますが、トイレブラシが家にない人は絶対に前日までに用意しておくことをおすすめします…!!!
トイレに白い便が固まる前の対処法
想定外のハプニングに朝から動揺しましたが、これらを防ぐ方法もありました。
- トイレットペーパーを敷いておく
- 便を出したら即座に流す
個人的には、下剤を飲んだ後の便は個体というか液状に近いので、トイレットペーパーを敷いただけではあまり意味が無いような気がしますが、トイレットペーパーを何重にも敷いた上で便を即座に流すのなら、効果があるような気がします。
来年もバリウムを飲むようであれば、私もこれで対処してみようと思います。
バリウム検査でわかること
バリウム検査こと「上部(胃部)消化器X線検査」では
- 胃にポリープが出来ていないか
- ガンの可能性はないか
- 胃潰瘍などが出来ていないか
- 結石や胆石がないか
- 他、諸々問題がないか
など、胃や腸や食道に関する様々なことが分かります。
私が行った病院だと、検査後にお医者さんから胃のレントゲンを見せられすぐに検査結果の説明を受けました。
結果、特に問題はなく、詳細な検査結果は後日郵送で送られてきたのですが、そこにも問題はありませんでした。
バリウムは検査は色々と大変な思いをしますが、それで胃の問題点が早めに見つかるならやって損はありません。
初めてのバリウム体験、感想とまとめ
- バリウムよりも発泡剤のゲップ我慢の方が辛い
- 検査中に自分で動くのが少し大変(ゲップ我慢のピークはここ)
- 下剤の効き目が思ったよりもすごい
- トイレで白い便が固まるから気をつけなはれや
バリウムのあまりよくない感想ばかり聞いていた私にとって、初めてのバリウムは少し緊張するものがあったのですが、思ったよりも苦ではありませんでした。
それよりも発泡剤のゲップ我慢については予想外の大変さがあり、台の上で自分が動かなければならい動作にも少し緊張を感じました。
後日、同僚や友人にバリウム体験のことを話してみると「そうそう、ゲップ我慢や下剤が嫌だからバリウム嫌いなんだよね」と、バリウム自体より他の要素が嫌でバリウム検査を嫌がっていることが判明。
中にはバリウムを飲むこと自体が一番嫌でバリウム検査が憂鬱になる方もいると思いますが、私はゲップ我慢や下剤の効果を考えると次のバリウム検査が少し憂鬱になりそうです。
ですが一度は体験してみたかったバリウム検査。
初めて尽くしの体験は、良い経験になりました。