本誌に出てくる背景のモデルとなった建物がたくさん出てくる、聖地中の聖地「北海道開拓の村」に行ってきました。

目次
北海道開拓の村に到着
土砂降りの雨に打たれつつも、12時前に「北海道開拓の村」に到着しました。
駐車場は、満車の心配をしなくても良いくらい広々としています。
入口で入場料を払うともらえる「エリアマップ」を参考に中へと進みます!
市街地群:手前
まずは入口近くにある建物から進んでいきます。
建物名の前に付けてある( )内の数字は、エリアマップに記載されている番号です。
(8) 旧浦河支庁庁舎
6巻に出てくる「家永のホテル」のモデルになった建物です。
開拓の村に入って左斜め前にすぐ見え、色も桃色で華やかなのでよく目立ちます。
こちらは白石が「爆薬を袋ごと火の中に落としちまったッ」と階段を降りかけていた杉元たちの元に駆け寄る場面と同じアングル。
(4) 旧開拓使爾志通洋造家
姫と親分が出てくる7巻に登場した「エディーダン」の邸宅です。
正面はこんな感じで、白い壁と緑の窓枠素敵です。
(5) 旧福士家住宅
5巻や8巻に出てくる土方さんのアジトです。
居ないはずの土方さんがそこに座っているのが見えます。
8巻の場面だと、この椅子に座って新聞を読んでいる土方さんの横(畳の方)には尾形が居ました。
尾形が居る部屋の正面には永倉さん、牛山、家永が。
蛇足ですが、この土方さんのアジトこと「旧福士家住宅」や村内のいたる建物内に上がる時は、靴を脱いでスリッパで上がる必要があります。
正面はこのように洋風っぽいですが、
裏手などは和の感じが強いです。本誌で使われているのはこっちの和の外観の方ですね。
(6) 旧松橋家住宅
2巻で鶴見中尉と、捕まった杉元が座っていたチェアと机です。
ここは入ってすぐにこの部屋があり、なおかつ本誌で見たそのまんまの配置だったので個人的に一番興奮しました。
8巻で谷垣と鶴見中尉が話していたのもこの部屋ですね。
76話で使われている別の部屋から見たアングルも確認できます。
インカラマッと鶴見中尉が話していたのはこっちの部屋かな。
外観はこんな感じで赤い屋根が特徴の住宅です。
(7) 旧有島家住宅
8巻や10巻で出てきた鶴見中尉の家です。
8巻では月島軍曹が江渡貝くんの作った刺青人皮を鶴見中尉に持ってきた家、10巻では有坂中将が出てきた回の家と言えば分かりやすいでしょうか。
ブレまくっていますが、8巻で鶴見中尉が雨に触れた後に触った鉄急須に似たものも置いてありました。
80話や197話だとこちらのアングルが使われていますね。
(21) 旧近藤医院
6巻でホテル爆発後に家永がベッドの上で寝ていた場所です。
外観は14巻で網走近郊の病院として紹介されています。杉元が第七師団に捕まった後に鶴見中尉と話している病院ですね。
17巻の最初にも、鶴見中尉と宇佐美が刺青人皮広げて話している所としてこの外観が使われています。
(20) 旧武井商店酒造部
2巻に出てくる第七師団の兵舎のモデルとなった建物です。
まさかの工事中で残念ながら見れませんでしたが、本誌で杉元が捕らえれていた場所です。
(19) 旧三マス河本そば屋
こちらも2巻で杉元が「にしん蕎麦」を食べていた場所のモデルとなった建物。
併せてこちらも工事中でした。
ちなみに工事期間は2020年1月24日までです。
両方とも見たかった箇所だけに工事はとても残念でしたが、終わったらまた行こうと思います。
(9) 小樽新聞社
13巻で他のメンバーは写真館にいる中、石川啄木と白石が遊郭へ行った時に話の1つとして出てきた建物です。
新聞社や新聞記者の話をしている時の背景に使われています。こちらは入口のアップ写真。
(18) 旧「来正(くるまさ)旅館」
12〜13巻に出てくる都丹庵士のアジトとして使われていた待合旅館。
また、11巻103話に出てくる尾形家の内観の一部もこの1階がモデルになっています。
(23) 旧武岡商店
コミックス未収録ですが、本誌201話で鯉登少尉や杉元たちが日用品を買い出しに行ったお店のモデルとして使われています。
白石がヴァシリに撃たれた付近にあるお店ですね。
市街地群:奥
入口近くからもう一区進んだ場所にやってきました。
(14) 旧島歌郵便局
11巻で谷垣がアシリパさんの叔父ら電報受け取った場面に使われている郵便局です。
(15) 山本理髪店
6巻で尾形が利用していた理髪店です。
「本誌に出てきたまんま」という感じでテンションが上がります。
57話で屋根の上に尾形、窓から永倉さんと土方さんが覗いていた扉絵を思い出します。
中に入ると「いらっしゃい」と元気の良い声がかかり、店主と客の声が聞こえるようになっていました。
(28) 広瀬写真館
13巻で皆で写真を撮った建物のモデルとなった写真館です。
写真機の脚を見る限り、本誌でメインに描かれていたのは左側の写真機でしょうか。
椅子の後ろの壁紙は背景が入っていますが、白かったら谷垣が1人で写真を撮られていたシーンまんまですね。
山村群
開拓の村に入って、入口から右側に見える「山村群」に来ました。
(30) 旧札幌農学校寄宿舎
10巻に登場した「第七師団27聯隊(れんたい)司令部」の内観で使われていた階段です。
鯉登少尉が初登場の際に登っていた階段といえば分かりやすいですね。
廊下も本誌で出てきたまんまのデザインです。
漁村群
海や池がある「漁村群」にやってきました。
(33) 旧青山家漁家住宅
4巻の辺見ちゃんが出てくる場面や、6巻で尾形の出てる場面で使われている建物です。
農村群
村の一番に奥にある「農村群」にやってきました。
(36) 旧山本消防組番屋のやぐら
本誌のとは少し形が異なりますが、6巻で尾形が登っていたやぐらのモデルになったやぐらではと言われています。
本誌と同様に屋根の下には鐘がついています。
(39) 田村家北誠館蚕種(さんしゅ)製造所
18巻の阿寒湖畔の養蚕農家として登場した建物です。
名探偵になった門倉さんが土方さんを助けるために、関谷を捕まえにきた建物ですね。
外観の別アングル。
本誌では運試しの道具として使われていた「種繭雌雄鑑別器(たねまゆしゆうかんべつき)」も置いてありました。
関谷が門倉さんに試練を与えたのはこの部屋では…?
食堂
気づいたら時間は14時。開拓の村に到着してから2時間が経過していました。
雨の中を歩き周っているうちに体が大分冷えたので、ここでお昼ご飯を取ります。
注文したのはこちらのニシン蕎麦。
指先まで冷えきっていたので温かい丼ぶりと汁が体に染み渡ります…!
ゴールデンカムイの本誌に出てくるニシン蕎麦より麺は太めでしたが、ニシンが美味しかったです。ヒンナヒンナ。
開拓の村 営業時間と入場料
5月〜9月 | 9:00〜17:00(入場16:30まで)無休 |
10月〜4月 | 9:00〜16:30(入場16:00まで) 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)と12/29〜1/3は休村 ※さっぽろ雪まつり期間の月曜日は開村 |
入場料 | 大人:800円 大学生・高校生:600円 中学生以下・65歳以上は無料 7月17日「道みんの日」は入場無料 |
住所 | 〒004-0006 北海道札幌市厚別区厚別町50−1 |
ちなみに隣にある「北海道博物館」との共通入場券を大人料金1,200円で購入することもできます。
「北海道博物館」にはアイヌ文化の紹介や展示がされているので、時間があれば是非一緒にどうぞ。
同じ日に鰊御殿へは行ける?
5巻に出てくる、杉元と辺見ちゃんが逃亡した鰊御殿(小樽市鰊御殿)は、札幌市の隣である「小樽市」にあります。
行けないことはありませんが、「開拓の村」からは高速を使っても行きだけで1時間半かかります。「小樽市鰊御殿」の閉館時間は17時と早く、秋冬に至っては10月中旬から16時閉館と更に閉まるのが早まります。
秋冬に行く場合は、「開拓の村」を遅くとも13時半に出れれば「小樽市鰊御殿」に15時着、多少到着が遅れたとしても30分は確実に見学することができます。
春夏に行くなら秋冬よりも1時間遅い、14時半に「開拓の村」を出れば良いでしょう。
私はこの日のホテルが札幌で、「小樽市鰊御殿」に行くとなると往復3時間弱かかってしまうので、今回は諦めることにしました。
14時の時点で残り2〜3箇所行きたい所が残っており、食堂にもまだ行ってなかったのでゆっくり開拓の村を楽しむことにしました。
ちなみに高速代は、小樽までだと片道で千円少しかかります。
電車やバスでなら札幌〜小樽駅は1時間前後で、そこから「小樽市鰊御殿」へはバスで約25分です。バスの待ち時間も考えると片道2時間は見ておいた方が良さそうですね。
2日目につづく
あっという間に時間が来てしまい、正直「時間が足りない…!」と思うほど見応えがありました。本誌で見覚えのある建物や内観がたくさん見れて、初日にここに来れて良かったです。
3時間半程いましたが、撮り損ねた建物もまだまだあるので、また再訪してゆっくり開拓の村を楽しみたいです。(時間がなくてスルーしてしまった「北海道博物館」に行ったり馬車にも乗りたい)
それと本誌を見つつ開拓の村を巡ると、スマホや携帯のバッテリーの減りが早いので、モバイルバッテリーは必ず持参することをおすすめします。あと脱ぎやすくて履きやすい靴で来た方が良いです。
2日目は江渡貝くんちがある北大植物園と旭川へ行くので、続きはまた後日に書いていきます。
書きました!↓

泊まったホテルについても良ければどうぞ↓

